2013年11月15日

リンクの充実と、解離性障害・PTSD・性虐待被害・トラウマなどの話

 サイトに、今まで個人交流会にご参加下さった方々のサイトを中心に、関連サイトへのリンクを増やした。

 便宜的に共感覚関連、精神疾患関連、言語・芸術関連などに分けてみたが、実際には複合的な悩みや症状を抱えた方々のご訪問が多くなっている。

 一番充実しているのは以下の精神疾患関連のページになっている。一般的には、共感覚そのものに悩む例はあまり見られず、一方で、共感覚が強迫観念化・恐怖症化して「強迫性障害」や「パニック障害」と診断された方々は、当然「神経症性の症状」として見ることができるため、そういった方々のサイトも全て以下のページに入れている。

「ぬいぐるみが私の共感覚に合うように綺麗に並んでないと、お風呂に入っても落ち着かない。ぬいぐるみがお風呂に怒って入ってきそう」といった悩みをお持ちの方もいらっしゃるが、これも「強迫観念化・強迫儀式化した共感覚」の一例だと思う。

http://iwasakijunichi.net/seishin/link.html

 そういえば、解離性同一性障害(DID)の方の場合、人格Aのときに私に面談をお申し込み下さり、実際に面談をおこなっていても、他の人格Bのときは私と面談したことを覚えていない(知らない)こともあった。記憶障壁が極端に厚いと、そうなるわけである。

 私はDIDの方々への対応は慣れているほうだし、そういうハプニングがあっても全く気にせず、嬉しく思い、非常に濃密な時間だと感じる性格なのだが、慣れているのは、むしろ知人・近親者からの性虐待被害や性的倒錯体験をトラウマとするDID女性やPTSD女性のほうで、最近は全くそういった心的外傷やトラウマが発見されない女性の「特定不能の解離性障害」のケースと出会っており、これが大変に勉強になっていて、ついついそちらにばかり時間を費やしている。

 ところで、ここまで長くサイト運営をしてきても、共感覚者はやはり女性が多いようだし、解離性障害(特にDID)は圧倒的に女性が多く、解離性障害女性の八割ほどは境界性人格(パーソナリティ)障害を診断されていて、その境界性人格障害もまた女性がほとんどであり、摂食障害は女性しか見たことがない。

 いわゆる多重人格・解離性同一性障害の当事者のサイトが最も多く見られたのは10年ほど前のことで、私もほぼ全てを読んできたと思う。つまり、当時のサイトの運営者の女性は、今は30代・40代になっていらっしゃる。現在、私のところに来て下さっているのはその次世代の方々であるわけだ。

 現在はウィキペディアなどのネット百科事典や、「めでぃっく」などの医療系ネット百科事典サイトの充実ぶりや正確さもあり、当事者のサイトも多くが閉鎖されている。それに、SNSサイトの急速な普及により、かえってDIDなどについての誤った知識は淘汰されていっているようだ。

(ちなみに、共感覚者のサイトがブームになったのは、多重人格サイトブームの後のことで、今ではほとんどの共感覚者のサイトも放置されている状況だ。これも、ネット上の会話の場のSNSへの急速な移行や大学・研究機関の共感覚サイトの集客ぶりには、一般の個人サイトは絶対に勝てっこないし、各共感覚者個人の生活の事情もあるし、地道に個人サイトを更新するのも大変だ、といったところだと思う。結局、個人サイトの純情さ・素直さ・初々しさは、SNSや学術機関サイトの勢いの陰に隠れる運命だということのようなのである。)

 なぜか私は、「岩崎さんならどんな精神疾患者にも対応できるでしょう」などと期待されるのだが、全くそんなことはなく、私にも実は苦手な分野があり、摂食障害(過食・嘔吐する、そのせいで指ダコができる、など)・解離・リスカ(リストカット)・イライラがセットになっている最も典型的な旧ボーダー・現境界性パーソナリティー障害の女性への対応が最も苦手であることは確かである。(嫌いというわけではなく、対応の仕方がまだよく分かっていない。)

 こればかりは第三者がどうあがこうとも、本人がお菓子をバクバク食べて口に指を突っ込んで吐いたり、急に「キレ」たりするのをやめない限り、ほぼ必ずお手上げ状態になってしまう。しかし、これは私に限らず、人が人を見るときに一般的に苦手な光景であると思うし、そのこと自体が、これらの症状が精神障害ではなくパーソナリティー障害とされる所以でもある。

 私が、それらとは異なる、いわば「純粋な解離」・「巫女的解離」、つまりイライラや人への八つ当たりを含まない、鬱々とした女性の解離に惹かれる点にも、私の性質・傾向が表れていると思う。そしてそもそも、本当に一方的なDV・虐待被害などに遭い、それが原因で解離した女性の場合は、「純粋な解離」をしているのであって、やはり他人に対してイライラしたり「キレ」たりといったことは特に見受けられない。

 男性が同じだけのトラウマを抱えると、境界性ではなく反社会性・自己愛性パーソナリティー障害として表れ、暴力・殺人などの実力行使による反撃に出て刑法犯化し、刑務所入りすることがしばしばなので、要するに私の交流会・勉強会に申し込んで下さり、落ち着いて椅子に座って話をすることができるのが女性ばかりなのは至極当然と言えば当然である。

 解離の男性、境界性の男性もいることはいるのだが、ほぼ必ず反社会的行動を伴っており、一歩間違えば男同士で殴り合いになるし、私もそこまで犠牲を払ってサイトコンテンツの充実を図るつもりは、今もないし、これからもないと思う。結局、私は「落ち着いた解離や鬱症状を見せる人」が好きなのだな、と改めて自分でも思う。

 もちろん、私のように色々な精神疾患者(統合失調症者・鬱病者・不安障害者・解離性障害者)・パーソナリティー障害者といとも簡単に気の合う人は、当の私自身が精神疾患者・パーソナリティー障害者に極めて近い思考回路を持っているからだと思う。そこから人を殺す人になるかならないかは、本当に大好きな人に出会ったか出会わなかったか、本当に自分を認めてくれる人に出会ったか出会わなかったかだけの違いであると思う。

 さて、「女性の回り道」というサイトにもリンクさせていただいた。このサイトの運営には、私の交流会にご参加下さった方も参加されている。

 内容としては、解離性同一性障害(DID)・健忘・遁走・知覚脱失などの各種の解離性障害、転換性障害、身体化障害などの主に神経症性の障害と、それらのきっかけとして多い性虐待被害、性的トラウマ、そして、それらの被害やトラウマ体験後に、性の拒絶の方向に行かずに性への依存の方向に行ったニンフォマニア、サドマゾ、自己敗北性、受動攻撃性、セックス・自慰依存などを扱っている。

http://www.kokoro.daynight.jp/mawarimichi/

 これらの性関連障害のうち、いくつかの要素はDSM-IV以来、サディスティックパーソナリティー障害、自己敗北性パーソナリティー障害、抑うつ性パーソナリティー障害、受動攻撃性パーソナリティー障害などとして、まとめて「特性不能のパーソナリティー障害」の一群に組み込まれている。